腎臓病用キャットフード

猫の重い病気である腎臓病。
人間でいえば「がん」に相当するほどメジャーな病気です。
15歳以上の老猫の3分の1近くが慢性腎臓病といわれているほどです。
現時点で愛猫が腎臓病で悩まされているという方も多いことでしょう。
今回は、腎臓病向けのキャットフードについてご紹介します。

実際に患っている猫が多いだけあって、腎臓病用のキャットフード
は非常にたくさんの種類があります。
主な特徴は、「タンパク質や脂質が少なめになっていること」が挙げられます。
腎臓病は腎臓の機能が低下してしまう病気です。
ということは、タンパク質などの栄養素が処理しきれなくなっている状態にあるのです。
処理しきれなかった栄養素は老廃物となりますが、同時に余計に腎臓に負担を与える存在にもなってしまいます。
栄養素が処理しきれなかったというもったいなさを感じますが、このように症状の悪化にもつながるため、普通のキャットフードよりもタンパク質や脂質が少なめになっているのです。

また、「ミネラル分が少なめになっていること」も特徴です。
腎臓の機能が低下しているのにミネラルを摂取すると、腎臓にカリウムやリンが排出しきれず、蓄積してしまいます。
これもまた症状の悪化につながってしまうため、それらの量を抑えているのです。

他には、「オメガ3脂肪酸」を含んだものを選ぶのも有効な手段です。
「オメガ3脂肪酸」というのは、「酸化反応により起こる生体への有害な作用」である酸化ストレスや高血圧を抑える効果があり、結果的に腎臓病の進行スピードを遅らせることができるのです。
ただ、このオメガ3脂肪酸はどの腎臓病用キャットフードにも含まれているわけでなく、サプリメントで摂取するタイプが多いのが現状となっています。

腎臓病向けのキャットフードでなくとも、もしこれらの特徴を満たしているキャットフードがあれば、無駄にカロリーが高かったりしなければ食べさせてみると良いかもしれません。
一般的なキャットフードに含まれている成分はこちらに詳しく載っています。愛猫の健康状態によっては控えた方が良い成分もありますので、どのような成分が含まれているのかぜひ参考にしてください。